1号 「ドフトボルケ」Duftwolke

品種名 ドフトボルケ(Duftwolke)
作出 1967年 タンタウ(ドイツ)
品種に関するメモ World Federation of Rose Society(世界連合バラ協会)の殿堂入りを果たしているハイブリッドティーローズです。 同協会では、3年に1回、殿堂入り品種の審議を行っており、2003年までに11種が選出されています。この品種は、1981年に3番目の殿堂入り品種として選出されました。 この品種には、フレグラントクラウドという別名もあります
寸評 希少な丸弁高芯咲きで、この雰囲気は貴重です。遠目には、オールドローズに多いカップ咲きのようにも見え、半剣弁カップ咲きや盃状咲きなどと記している書籍もあります。開花時には、やや濁りのある朱色を呈しますが、徐々に濃サーモンピンクから朱色の中間くらいに変化していきます。春の花付きは良好で、ハイブリッドティーローズの中では多花性の部類に入るでしょう。花枝が太くしっかりしているので、開花の様子がよく見え、アピール度は抜群です。 幾多の種が作出された現代においても存在感のある強い個性を有し、歴史的名花であると思います。 最大の特徴は、別名にもなっているFregrant Cloud(香りの雲)です。 ある日の早朝、初めての一輪が咲いているのを発見して鼻先を近づけたところ、そこは濃厚な香りの雲の中でした。甘くフルーティーな香りが周囲を包んでおり、私はこの花の虜になってしまいました。
こんな方におすすめ 強香のバラを集めたいのなら、外せない品種です。 コンパクトな樹形にまとまる品種を求めている方に好適です。 花持ちがよい整形花を得られるので、切花に好適です。


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